身体の仕組み、運動のメカニズムを理解した治療とは?
今回は皆さんの治療院選びに役立つ知識として「身体の仕組み、運動のメカニズムを理解した治療」についてご紹介していきます。
仕組みやメカニズムを理解しているってどういう事?
これまで、身体の不調に対して、症状のある部分だけの治療では不十分な場合が多く、
関連部位や症状を引き起こしている根本の部分を改善していかないと一時的に症状が治まっても戻りやすかったり、
そもそも症状が取れないというお話をしてきました。
しかし、そのような治療を行っていくためには、治療家自身が身体の仕組みをよく理解したり、運動のメカニズムを知っていなければなりません。
それでは私がずっとお話している身体の仕組みや運動のメカニズムとは何なのか?
簡単にご説明しますと解剖学や生理学、運動力学などがこれに当たります。
これらを理解していることによって、今患者様の身体に何が起きているのかをより正確に把握することができます。
実際はこれ以外にも疾病なども含めた内科的な知識も必要になってくるのですが、
途方もなく長い説明になってしまうので、今回は割愛させていただきます。
症例
どうしても文章にすると分かりづらいですよね^^;
私もそう思います!
なので今回も身近な症例を使って分かりやすくご説明していきたいと思います。
首のコリがひどい患者様
首のコリがひどくて来院された患者様、姿勢を見て見ると明らかに首が通常よりも
前に出た姿勢になっており本人もそのことは自覚されておりました。
そこでお話を聞いていくとここ数年前にパソコン関係の職場に転職し、デスクワークとパソコン作業を1日中続けているとの事でした。
更に家に帰るとスマホを長時間操作しているそうです。
そこでもしかしてと思い、鎖骨の少し下、胸の上の方の筋肉を触診してみると案の定カチカチ!
更に腕も全体的に張り、内側に巻き込んでいるような状態でした。
つまりどんな状態?
実はこの状態はなるべくしてなった運動の連鎖による首のコリなのです。
先ほど説明した身体の状況、実は逆から見ていくとこの状態にいかにしてたどり着いたかが分かります。
まずスマホやパソコンで手先をよく使うと腕は内側に巻き込みやすい張り方をしてきます。
この状態では胸の筋肉もよく使います。更にキーボードを使う動作も腕を持ち上げたり、
内に巻き込む必要があるので、良く胸の筋肉を使います。
胸の筋肉が良く使われると方は内側に巻き込んできます。
この姿勢が首を自然と前に出させてしまうのです。
私が行った治療
実はここまでの説明がもう答えになっているのですが、腕と胸周りの治療も併せて行っていきます。
そして首が前に出やすい姿勢を改善していくのです。
更に日常で出来る胸や腕のストレッチも指導していきました。
そうすることで更に良い状態を持続させることができます。

肩こり・腰の痛みには運動のメカニズムが大事
まとめ
ここまでご説明した通り、治療でより良い結果を出すためには身体の仕組みや運動のメカニズムを理解している事が欠かせません。
そしてそれをしっかりと勉強し理解している治療家こそが「腕がいい」とか「あの先生は良い」と言われる治療家なのです。
あなたを治療する際に順序立てて説明出来る。そんな治療家に出会えた時があなたのかかりつけの治療院が決まる時なのだと私は考えます。
ぜひこちらの記事を参考にご自分の治療医院探しに役立てていただきたいと思います。
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