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肩の激痛の原因は?石灰沈着性腱板炎と腱板炎の違い

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肩の激痛の原因は?石灰沈着性腱板炎と腱板炎の違いを鍼灸師が解説

参考文献 標準整形外科学より

はじめに
突然の肩の激痛で夜も眠れない経験はありませんか?「これは五十肩かな」と思って様子を見ていても、なかなか良くならない場合があります。実はその痛み、肩の腱に石のようなものができる「石灰沈着性腱板炎」かもしれません。
この記事では、鍼灸の専門家として、似ているようで治療法がまったく異なる「石灰沈着性腱板炎」と「腱板炎」について、小学生でも理解できるようわかりやすく解説します。
石灰沈着性腱板炎とは?基礎知識を理解しよう
石灰沈着性腱板炎の正体
石灰沈着性腱板炎とは、肩の腱板(けんばん=肩の筋肉と骨をつなぐ繊維のような組織)に、カルシウムの塊ができてしまう病気です。この「石」のようなカルシウムの塊が、一晩でできることもあり、突然の激しい痛みを引き起こします。
具体例:

田中さん(48歳・女性)のケース

昨夜まで何ともなかったのに、朝起きたら肩に激痛
腕を動かすことができず、着替えも困難
病院でレントゲンを撮ったところ、白い塊(石灰)が確認された

 

なぜ石灰ができるのか?
腱板が年齢とともに傷んだり、軟骨のように変化したりすることで、そこにカルシウムが沈着しやすくなります。体の中でカルシウムが誤って集まってしまい、石のような塊を作ってしまうのです。
水平思考で考える原因:

加齢による組織の変性

腱板の老化が基盤
軟骨化生(なんこつかせい=組織が軟骨のように変わること)

代謝の問題

カルシウムの代謝異常
血流の低下による栄養不足

過度の使用

同じ動作の繰り返し
スポーツや仕事での負担

 

石灰沈着性腱板炎の6つの特徴的な症状
石灰沈着性腱板炎には、明確な特徴があります。以下の症状に当てはまる場合は、すぐに整形外科を受診しましょう。
①激しい自発痛が特徴
特に棘上筋(きょくじょうきん=肩の上部にある筋肉で、腕を横に上げる時に働く)にカルシウムの塊ができることが多く、何もしなくても肩に激痛があります。
痛みのレベル:

じっとしていても痛い
夜間痛で眠れない
痛み止めが効きにくい

②日常生活に支障をきたす自発痛
動かしても、安静にしていても痛みが続きます。これが普通の肩こりや五十肩との大きな違いです。
例えば:

横になっても痛くて眠れない
服を着替えることができない
髪を洗うことも困難

③運動時に痛みが急増
腕を動かそうとすると、激痛がさらに増します。そのため、肩の動きが著しく制限されます。
動作制限の具体例:

腕を横に上げられない(外転困難)
腕を前に上げられない(屈曲困難)
後ろに手を回せない(内旋困難)

④圧痛が顕著
押すと非常に痛い場所があります。ただし、三角筋(さんかくきん=肩を覆う大きな筋肉)に覆われているため、腫れや熱感は外から見てもわかりにくいことが特徴です。
⑤レントゲンで石灰が確認できる
X線検査(レントゲン)で撮影すると、白い塊としてカルシウムの沈着がはっきりと映ります。これが確定診断の決め手になります。
診断の流れ:

問診と触診

症状の確認
痛みの部位の特定

レントゲン検査

石灰の有無を確認
大きさと位置を特定

必要に応じてMRI検査

周囲組織の状態確認

 

⑥外科的手術が必要なケースが多い
石灰を除去するために、手術を行うことが多くなります。または、石灰を溶かす薬剤を注射する治療法もあります。
治療法の選択:

手術による石灰除去

メスで切開して取り出す
内視鏡を使った低侵襲手術

薬剤注射

カルシウムを吸収する薬を注入
複数回の注射が必要な場合も

保存療法

自然吸収を待つ(軽度の場合)
痛み止めと安静

 

腱板炎とは?石灰沈着性腱板炎との違い
腱板炎の基本的な特徴
腱板炎は、石灰の沈着がない肩の腱の炎症です。大結節(だいけっせつ=上腕骨の外側の突起)や小結節(しょうけっせつ=上腕骨の前側の突起)の部分に痛みが出ます。
腱板炎の症状:

自発痛がある

ただし石灰沈着性ほどは激しくない

運動痛がある

特定の動作で痛む

圧痛がある

押すと痛い場所が特定できる

 

石灰沈着性腱板炎との決定的な違い
最も重要な違いは、拘縮(こうしゅく=筋肉が縮こまって固まった状態)が原因ではないという点です。そのため、痛みを取り除く治療を行えば、比較的早く改善します。
比較表:

石灰沈着性腱板炎

カルシウムの塊がある
レントゲンで白く映る
一晩でできることも
鍼灸では対応不可
整形外科での治療が必須

腱板炎

石灰の沈着なし
レントゲンでは映らない
徐々に発症する
鍼灸治療が有効
保存療法で改善可能

 

腱板炎で最も障害されやすい筋肉
棘上筋腱が最も障害されやすい部位です。この筋肉は肩の動きの初動を担う重要な筋肉で、損傷すると日常生活に大きな支障をきたします。
腱板炎のスポーツ障害:インピンジメント症候群
インピンジメント症候群とは
インピンジメント症候群とは、肩の骨と骨の間に腱板が挟まれて炎症を起こす状態です。「挟み込み症候群」とも呼ばれます。
代表的なスポーツ障害:

野球肩

投球動作の繰り返し
肩の酷使による炎症
ピッチャーに多い

水泳肩

クロールやバタフライの動作
肩の回旋運動の繰り返し
競泳選手に多い

 

インピンジメント症候群の発生メカニズム
腕を上げる動作を繰り返すことで、肩峰(けんぽう=肩甲骨の突起)と上腕骨の間に腱板が挟まれ、炎症を起こします。
段階的な発症過程:

第1段階:軽度の炎症

運動後の違和感
一時的な痛み

第2段階:慢性炎症

日常的な痛み
動作時の痛みが増加

第3段階:腱板損傷

腱が部分的に切れる
強い痛みと機能障害

 

鍼灸治療で対応できる症状、できない症状
鍼灸治療が有効な腱板炎
腱板炎は、鍼灸治療で改善することが可能です。鍼治療により痛みを軽減し、筋痙縮(きんけいしゅく=筋肉が異常に縮こまった状態)を緩和することで、運動制限が速やかに改善されます。
鍼灸治療のアプローチ:

鎮痛効果

痛みの神経伝達をブロック
内因性鎮痛物質の分泌促進

筋肉の緊張緩和

筋痙縮の解除
血流改善

炎症の軽減

局所の血流促進
組織の修復促進

 

治療例:佐藤さん(52歳・男性)のケース

症状:腱板炎による肩の痛みと運動制限
治療:週2回の鍼治療を3週間実施
結果:2週目から痛みが軽減、4週目にはほぼ日常生活に支障なし

鍼灸では対応できない石灰沈着性腱板炎
残念ながら、石灰沈着性腱板炎は鍼灸治療では対応できません。鍼でカルシウムの塊を砕くことはできないからです。
鍼灸での対応不可の理由:

物理的な石灰の除去が必要
鍼では石を砕けない
根本的な原因の除去が必須

この場合は、必ず整形外科を受診し、医師の指示に従って治療を受けることが重要です。
五十肩との見分け方と注意点
五十肩に似ているが違う症状
石灰沈着性腱板炎の症状は、五十肩(肩関節周囲炎)と非常に似ています。そのため、自己判断で「五十肩だから様子を見よう」と放置してしまう方が多いのです。
五十肩との違い:

五十肩

徐々に痛みが増す
鍼灸治療で改善することが多い
レントゲンでは異常が映らない

石灰沈着性腱板炎

突然の激痛
鍼灸では対応不可
レントゲンで石灰が映る

 

まずは病院で診断を受けることの重要性
「病院に行くのは嫌だ」「鍼灸で治したい」という気持ちはよくわかります。しかし、まずは整形外科でレントゲン検査を受け、石灰の有無を確認することが最優先です。
病院受診の重要性:

正確な診断

石灰の有無を確認
適切な治療法の選択

重大な疾患の除外

腱板断裂の確認
骨折の有無

安心感の獲得

「何も問題ない」という診断も重要
不安の解消

 

病院で「異常なし」と言われた後の対応
整形外科で「石灰はない。五十肩ですね」と診断された場合、その後は鍼灸治療が非常に有効です。「何もしてくれなかった」とイライラする必要はありません。「何も問題がない」という診断自体が、安心して鍼灸治療を受けるための大切な情報なのです。
診断後の治療の流れ:

整形外科で診断

レントゲン検査
石灰なしを確認

鍼灸院での治療開始

痛みの軽減
運動制限の改善

定期的なメンテナンス

再発予防
慢性化の防止

 

慢性症状には定期的なメンテナンスが重要
急性期と慢性期の違い
肩の症状には、急性期(突然の痛み)と慢性期(長引く痛み)があります。慢性期に移行すると、完全に治すまでに時間がかかります。
段階的な治療計画:

急性期(発症から2週間)

痛みの軽減が最優先
安静と適切な治療

亜急性期(2週間から3ヶ月)

運動制限の改善
リハビリの開始

慢性期(3ヶ月以降)

定期的なメンテナンス
再発防止

 

定期メンテナンスの具体的な方法
慢性化した肩の症状には、定期的な鍼灸治療やストレッチ、適度な運動が効果的です。
メンテナンスの例:

週1回の鍼灸治療

筋肉の緊張緩和
血流改善

自宅でのストレッチ

肩甲骨の動きを良くする
腱板のストレッチ

適度な運動

水泳やウォーキング
肩の可動域訓練

 

まとめ:適切な診断と治療選択が早期回復の鍵
肩の激痛を感じたら、まず整形外科へ
突然の肩の激痛は、石灰沈着性腱板炎の可能性があります。自己判断せず、まずは整形外科でレントゲン検査を受けましょう。
診断後の適切な治療選択

石灰沈着性腱板炎の場合

整形外科での治療(手術または薬剤注射)
鍼灸では対応不可

腱板炎や五十肩の場合

鍼灸治療が有効
定期的なメンテナンスで改善

 

早期発見・早期治療で健康な肩を取り戻そう
肩の痛みを我慢せず、適切な診断と治療を受けることが、早期回復への最短ルートです。石灰があれば整形外科で、石灰がなければ鍼灸治療で、それぞれ最適な治療を選択しましょう。
あなたの肩の健康を守るために:

激しい肩の痛みは放置しない
まずレントゲン検査で原因を特定
診断に基づいた適切な治療を選択
慢性化させないための定期メンテナンス

肩の痛みでお困りの方は、まず整形外科で診断を受け、その後適切な治療法を選択してください。鍼灸治療が適応となる場合は、専門の鍼灸院でしっかりとケアを受けることをお勧めします。

【目黒駅品川】鍼灸・吸い玉・美容鍼・整体

コスモ治療院 院長 川﨑照彦が書いております

1993年に新体操の個人
全日本チャンピオンに輝く

10年間の選手生活で数多くのケガに悩まされ多くの治療経験を持つ
体育大学で教員免許も取得しており
身体の動きのメカニズムに精通している
サラリーマン経験も12年あり交通事故によって
頸椎骨折で寝たきり生活から復活するこの事がきっかけで
鍼灸の専門学校に進学して鍼灸師となり
2011年にコスモ治療院を開業して
4.3万人以上の施術実績を持ちます

コスモ治療院
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